F1というスポーツは、安全のためにルールが厳しいと話しましたが
もう一つルールが厳しい大きな理由があります。
基本的には各チーム(各大企業)が会社の持てる技術を
全て賭けて安全で速いマシンを開発して争っているスポーツなのですが、
その時代、その時代の流れというか求められていることに
対応したルールになっていることが多く、
昔はとにかく速くて壊れないマシンを求められて
いたのですが、今やエコの時代、小さいエンジン、
いたのですが、今やエコの時代、小さいエンジン、
高燃費でかつ速いマシンと作ることが求められています。
速いクルマを作れと言われながらもエンジンは小さくかつ燃費も求められる!
矛盾してますよね!?
具体的に少しルールを説明するとエンジンの排気量は1.600㏄です。
具体的に少しルールを説明するとエンジンの排気量は1.600㏄です。
市販車に例えると旧型のスズキのスイフトスポーツです。
その下の1.500㏄にはトヨタのヴィッツ、ホンダのフィット、
日産のマーチ、マツダのデミオなどのコンパクトカーと
ほぼ同じサイズのエンジンです。
そんな小さいエンジンで時速300㎞以上出るんですから、
その技術は凄いことがわかりますよね!?
ちなみに燃費に関してですが、1レースで搭載できる燃料は105㎏と決まっています。
ちなみに燃費に関してですが、1レースで搭載できる燃料は105㎏と決まっています。
リッターに換算すると約120ℓですね。1レースの距離が約300㎞と決まってますので
燃費は約3㎞弱ということになります。
時速300㎞以上出しながら加速減速を急激に行いそれを
繰り返しているのですから、相当燃費が良いということになります。
この話を聞いて少しは興味が湧いたのではないでしょうか。
皆さんが普段乗っている大衆車と同じ大きさのエンジンでレースが行われているのです。
そして、少なからずその恩恵を皆さん受けているのです。
F1というスポーツで各自動車メーカーが威信を賭けて技術開発に投資をして
そこで得た情報、技術を生かして市販車を開発して販売してるのです。
だから、小さいクルマでもある程度加速力があってかつ、
燃費も良く壊れないクルマが皆さんに供給されているのです。
そういった、未来の為に厳しいルールを設けて、
その中で試行錯誤し最高のマシンを作り上げる
F1で勝利を得ることが出来れば世界一の技術を持ったチームということになりますから
過去の歴史を見ても、F1で世界一になった企業は必ず売り上げを伸ばしています。
企業の威信を賭けて戦っている姿は美しくて素晴らしい
F1とはそういうスポーツなのです!
次回はF1とは世界でどういう位置づけのスポーツなのか語ろうと思います。